神奈川県オモニ会の総会で話しをしました

 一昨日の福生での学習会に続き、本日は神奈川県オモニ会の学習会に行ってきました。
 神奈川県は今年度から、私立学校経営費補助金、総額6,300万円(現在、神奈川県には幼稚園から高級学校まで5校の朝鮮学園があります)を打ちきりました。

 核実験を理由に黒岩知事の独断で打ち切りを決め、その打ち切った予算を議会が認めたことで決定されました。(一昨日、担当の神奈川県県民局次世代育成課の安田さんに電話で確認)

 1977年から続いてきた大きな補助金が、一知事の政治判断で簡単に切られたことが無念でなりません。
 神奈川県では東京と同様に既に支援する会も立ち上がり活動中です。
 極めて深刻な状況にある中で開かれた昨日の神奈川県オモニ会は、国連の報告と「私がみた朝鮮学校のオモニたち」というテーマでの私の話し、そして4つの学校からのオモニ会からは保護者アンケートをもとにした「なぜ私たちは子どもを朝鮮学園に通わせているのか」「来年、学校はどうなる」の報告がありました。
 会場には60名を越える参加があり、その熱気と真剣さは、座っていて胸の奥から熱いものが込み上げてくるほどでした。
 日本人は私だけであったと思います。
 オモニ会はおそらくこれまでも、これからも、朝鮮学校を守る原動力であり、そのパワーははかりしれません。
 オモニ会は縁の下の力持ちにとどまらず、国や地方自治体への陳情活動や国連への発信、地域交流など、内にも外にも活動するスゴい団体です。
 私は深い敬意とともに、自分もPTA活動をやってきたせいか、腹の底から闘志がわき、そのエネルギーで走るような自立型の運動に懐かしさと共感と元気を感じています。
 神奈川県オモニ会も同じで、初めて行ったような気がしませんでした。

 終わったあと、横浜初級、中高級朝鮮学園を案内してもらいました。百段階段と学生たちが呼ぶ緑に囲まれた階段を登った先の丘の上に広い運動場と大きな木に囲まれた立派な校舎が2棟建っていました。
 大勢の児童生徒がサッカーをしていました。
 今度は神奈川県庁に行きたいと考えています。「安田さん」に会わなければと思っています。
 川崎の朝鮮学園のオモニからも「私たちの学校に来て、子どもたちに会ってほしい」と言われましたので、行くつもりです。
 朝鮮学校と沖縄の基地問題を通して、この国の戦後はまだ来ていないと痛感します。
 この国は、加害を打ち消すためにすり込まれた「朝鮮人差別」の偏見から目覚めないまま、新たな差別を重ね、次なる戦争の道を、独断専行の政治家と忠実な公務員が作っています。
 その構図を知り、小さくてもくさびを打つため、最前線の場所に行きたいと思っています。
 それが9条の精神の実践だと思っています。