ノーサイドの社会をつくるために

選挙が終わり、ゴールデンウィークは、3日の立川で開かれた憲法集会に参加した他は、選挙活動でできなかった娘の育児(2歳7ヶ月と生後1ヶ月の男の子)の手伝いに明け暮れていました。

子どもの日に、城山里の家のプレイパークがやってなくて閑散としていて、静かで悪くはないが、これで良いのかなあと思ったり、ママ下湧水でザリガニ取りに挑戦したけど、やっぱり取れなかったり、孫を自然の中で思いっきり遊ばせるのは難しいものです。

連休が明けると、介助派遣や貧困問題などの個別相談の対応が始まりました。
国立市が導入するコミュニティソーシャルワーカーの仕事をしているなあと思います。

9日は立川や町田の朝鮮学校の子どもたちを支援するハムケの5周年企画で「60万回のトライ」の上映会でした。

会場の多摩社会教育会館のホールには、招待した朝鮮学校の子どもたち(200名)も含めて600名ほどの参加がありました。
「60万回のトライ」は全国高校ラグビー大会でベスト4まで進んだ大阪朝鮮高校のラグビー部をソウル出身の女性のパクサユ監督が在日3世のパクトンザ監督と3年間追った長編ドキュメンタリーです。
K-POPもJ-POPも朝鮮の大衆歌謡も好きな彼らは、朝鮮半島の南と北、そして日本をつなぐ大切な存在であると監督は訴えています。
底抜けに明るい彼らの姿と、高校無償化から朝鮮高校のみを排除する日本政府が対比されています。
「ラグビーは試合の終わりはノーサイドの合図。試合が終われば敵もみかたもなく、たがいにたたえあい、交流する。しかし、日本社会にはサイドがある。日本社会もノーサイドとなるよう自分達も頑張りたい」と高校無償化問題での記者会見でラグビー部の生徒が発言する場面は、強く心に残りました。
私もノーサイドの地域をつくりたいと思ったしだいです。

今回の選挙は、急激に右傾化する政権の中での選挙であり、決して負けられない闘いでした。
当選できたとは言え、あれほどの力の入った中身の濃い市民型選挙ができたにも関わらず、票数が伸びなかったこと。
戦略ミスとは言え、生活者ネットが一人も当選できなかったことなど、リベラルなまちだと思っていた国立市が、そうではなくなってきたのではないかと正直、考え込む日々を過ごしていました。

そんな中で、ハムケの上映会でした。
久しぶりに会う、何人もの在日コリアンの人たちから当選の祝福をいただきました。みんな心配してくれていたことが伝わりました。
「ふるさと」に帰った様な気がしました。

10日は、府中派遣村が参加している〈安倍NO府中〉というイベントに行きました。
派遣村の皆さんたちも良かった良かったと肩をたたいてくださいました。
なんだか「ホーム」に帰った様な気がしました。
在日コリアンの人たちが教えてくれる「ふるさと」
派遣村の人たちが教えてくれる「ホーム」
その本物のあたたかさ、
そして、しょうがいのある人たちが教えてくれる「あたりまえの」大事さ、
奪われたものを取り返そうとする人間の尊厳から生まれる本物の強さ、
人権の発動、改憲し戦争できる国づくりを進める安倍政権にストップをかけるには、それしかない様な気がしています。

ノーサイドのまちをつくるために、自分の人権感覚を更に鍛え、自由と平和を体感できる場づくりをしようと思っています。