昨日出会った人たちが教えてくれた大切にしたい5つの話

★その1:「本当の力がつく、素敵な悩みだね」

「この人がうるさいからイヤでこの人が来なくなって、この人がキライだからこの人が来なくなって、個人的に出かける方がいいからっていう人も来なくなって、このままだと会がなくなるんじゃないかと心配です。」

……事務所に寄ってくれたMさん。知的しょうがいを持つ人たちの本人活動「語る会」のリーダーの悩み。この悩みって、本質的で普遍的なこと。これが乗り越えられたらスゴいよ!

★その2:「カフェは、まちの茶の間なんだなあ」

「シングルマザーで子どもの一人が発達しょうがいを抱えている人がいて、本屋だったらその子だけでいられるから、働く時にはそこにいてもらっているって話しを聞いた。それは大変だと思い、知り合いにつないで預かってもらえることになった。そういう人と人をつなぐ『人』が必要だと思う。いい構想だから、1ヶ月に1回ぐらいなら、この場所使ってもいいですよ。」

……疲れると寄りたくなるスープカレーのお店で。オーナーに「女性の実家づくり」構想を話したらかえってきた話。
カフェってつながる場でもあるんだなあ。

★その3:「6月議会で提案したい“男性支援事業”!」

「男性が男であることに縛られて、弱さを出せず、女性や自分より下と思う人を力で支配しようとする。最近はその支配・被支配の構造にはまって支配側にたつ女性も出てきたけど。本当は男性だけで男性性を手離すピアカウンセリングプログラムをやりたいんだけどね。そういうNPOつくろうかなあ。」

……久しぶりに会ったRくん。介助の仕事の中で、しょうがいしゃの自立運動から生まれたカウンセリングに出会った。彼に影響を与えたのは、世界会議で出会った、ネイティブアメリカンやアボリジニの人たち。少数民族の生き方に自分を重ね、差別から解放される生き方を探している。
国立市には女性支援はあるが、表裏の関係である男性に対する相談支援事業はまだない。取り組むべき課題です。

★その4:「それって素直ないい体なんじゃないかなあ」

「近頃調子が悪いんだよね。春、急に温かくなるとダメだねえ。うつと自律神経が悪くなるよ。針すごい効くよ!」

……Hさんはここ数年、心身の調子がすぐれない。特に季節の変わり目はこたえる。私も同じ。
「針すごいよ」のHさんの言葉を聞きながら、もしかしたら私たちの心身は「弱い」というより「素直」なんじゃないだろうか、悪いことばっかりでもないかもしれないよー、と話しながら、しばし針談義、ツボ談義。

★その5:「生活困窮者支援にはフィナンシャルヘルスについてのサポートが必要!」

「今の日本にはフィナンシャルヘルスが欠けていると言われています。フィナンシャルヘルスとは貯蓄の健全性ということです。仕事が不安定だとか非正規だったりとかでお金が留まらずにいつもお金がないという状態や、多重債務などで生きるためにお金の感覚を失い、どうにもならなくなってしまった人たちが多い。生活困窮者支援の中に家計支援が入っているが、家計支援の推進の中で、このサポートを入れた生活立て直しのための資金貸し付けをやれれば良いと思います。」

……生活困窮者支援のためのマイクロファイナンスの在り方を一緒に考えてきたWさんの言葉。税金の徴収現場では多重債務の相談に応じているが、その後の生活立て直し支援までには至っていない。そこに有効な施策なんだと思う。
ウーン! いつもだったら6月議会の一般質問で取り上げるべきテーマ! また、選挙がハードルに! なんだか、悲しくなってきたよ。