面白かった「くにたち版 怒れる女子会」

昨日「くにたち版 怒れる女子会」が開かれました。
参加者は14人。会場を貸してくださった「仮屋上Terrasse」(かりやうえ・テラス)は居心地の良いスペースで、オーナーの野口さんが焼いてくださったパンと手作りマーマレードは最高でした。こんなスペースが地域の寄り合い場になっていくんだなあと思いました。

くにたち版怒れる女子会はぜいたくな流れでした。

始めに、寄席囃子三味線奏者の恩田えりさんに、寄席囃子の世界を楽しく、聴かせて、見せて、味わわせていただきました。
明治時代から急速に発達した寄席は、それこそ「仮屋上Terrasse」のように、小さいけれど町内にいくつも立ち、そこで近所のおかみさんなどでちょいと三味線がひける女性が寄席囃子を担当して、落語やら紙切りやら傘まわしなどやっていたとのことでした。
庶民の芸能の面白さに初めて触れ、三味線っていいなあと思いました。
まさしく、世相が一番反映される世界だなあと思い、今の寄席ではどんな話が受けてるんだろうと興味がわきました。

そして二部では、参加者から今モヤモヤしていることを付箋にいろいろ書いて出してもらいました。
沖縄のこと、福島のこと、川崎の殺人事件、投票に行かない風潮、憲法危ないと言っても伝わらない空気、介護したいけれど報酬が低い、産め・働け・介護せよと女に押しつける政権、高齢社会への希望が抱けない、さくら通りの桜の木伐採、大学通りの歩道を自転車が走ること、新しくなる都営団地に電動車イスでは暮らせないこと、国立にある温泉で入浴用車イスを認めないので入れないこと、メディアリテラシーなどなど……。
自分の暮らしや仕事のこと、まちのこと、国政のこと、世間の空気までモヤモヤは広がりました。

昨日は、じゃあどうする、まではいきませんでしたが、モヤモヤは気のせいでも、気の持ち方でもなく、危機の直感であり、危機回避への行動を呼び覚ます本能なのではないかなあと思いました。
モヤモヤの段階の「なんか変じゃない?」の感覚を大切にしていく、自分を鈍感にしないと決めること……。
“ご意見番”の私がしゃべりすぎてしまったことが、反省点でした。

企画していただいた方々に感謝します。

昨日の最年少参加者は今度6年生になる、正真正銘の「女子」。絵を描きながらその場にいたその「女子」は黙っていたけど、一番その場の雰囲気を味わってくれていたかと思うと、嬉しい気持ちがしました。

6月30日、恩田えりさんはお仲間と一緒に「戦前ナウ」をテーマに、第9回「おしどりとりどりえりすぐり~人生の勉強会、奇人変人だから何?~」を開かれます。
とびきりの少数派を目指す私には、ドンピシャの企画ですから、ぜひ行きたい!皆さんもどうぞ!