昨日、今期最後の一般質問でした

11年前の一般質問で、私は当時起きた差別ハガキ事件をとりあげました。
その問題を調べる中で、まだ日本に導入されたばかりの「ソーシャル・インクルージョン」という理念を知り感銘を受け、ソーシャル・インクルージョンの視点で人権施策をつくって欲しいと議場で意見しました。

あれから11年間、コツコツと人権に関する質問を積み重ね、ようやくここにきて、ソーシャル・インクルージョンという理念が国立市議会や市長部局と共有され、議会基本条例や市長の施政方針に明記されるまでにきたことに感慨があります。

ソーシャルインクルージョン(誰も排除せず助け合って共に生きるという人権施策の基盤となる考え方)は具体的でなければいけないので、今回の一般質問では8項目取り上げました。

その中で、国立駅のエレベーターが中央線で一番大きいエレベーターになった経過(国立市のしょうがいしゃ団体が救急車のストレッチャーも入る大型エレベーターを設置するよう求め、市とJRが協議、そして実現)を記したプレートをエレベーターの脇に貼るようにJRに働きかけて、との質問に対して、市長は今任期中に実現に向けて動くと確約しました。
これは大変嬉しかったです。国立駅を利用する人だけではなく、国立市で勉強する子どもたちにも知って欲しい、国立市の宝ものの一つだと思います。JRも応じてくれると嬉しいのですが……。この場をかりて、私からもお願いいたします。

他にも、外国籍市民の懇談会の開催や、わかりやすい公的文書づくりのための職員研修や、多摩市のような男女平等条例の制定、セクシャルマイノリティ(性的少数者)であるLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)の方々への相談窓口の設置などについては、実現に向けて前進するとの答弁がありました。

私はさらに3点について質問しました。
▲「わたしたちのことをわたしたち抜きで決めないで」というしょうがいしゃの権利条約の精神を、認知症や介護を必要とする高齢者福祉にも生かすべきと質問。
▲「しょうがいしゃがあたりまえに暮らすまち宣言」をしている国立にふさわしいインクルーシブ(共に学ぶ)教育を行うべきと質問。
▲ひきこもりなどの若者の居場所や働く場づくりを地域で協働でやって欲しいと質問。

この3点は、ある意味ソーシャル・インクルージョンの理念を本物にしていくためには、最も本質的な問題で、まだまだ議論しなくてはダメだと思いました。
今期最後の一般質問で、次期の課題が明確になりました。

4月の選挙でもしっかり訴え、6月議会で続きの議論をしたいと思います。

(長くて読みにくいかも……。咳がとまりません。ペパーミントティーとルイボスティーが手離せない。議場では水だから辛いです。体には心のメッセージが現れます。ふと、私にはまだ言いたいことが残っているのかもと昨夜は思いました。)