10月26日
夜、市役所で開かれた事務事業評価委員会を傍聴しました。
この日は、市報と公民館だよりについて1時間、当局からの説明と委員からの質問や意見が出されました。
公民館だよりは、独立発行、全戸配布を54年間続けてきています。
単なる公民館事業の案内にとどまらず、企画のまとめや参加者の感想も載せ、市民編集研究委員会が発行にかかわるという全国的にも誇れる事業です。
ところが、今年度の事務事業評価対象に、市報と公民館だよりがセットで選ばれてしまいました。
その背景に事務事業評価委員会を担当する政策経営課の内部評価では既に「議会で度々合冊の意見が出ている」と暗に合冊の検討を求めるような記載があり、
更に、9月議会にある議員がこの件を取り上げ、合冊検討を提案、それに対して政策経営部長が事務事業評価委員会での結論を踏まえて検討すると答弁してしまい、
このままでは、事務事業評価委員会での結論しだいでは、市報と公民館だよりが合冊されてしまうとの危機を感じ傍聴したわけです。
会場には、いつもは傍聴人はいないという中、傍聴席は満席になり、追加の椅子を出すほどでした。
始めに、公民館だよりについて合冊に反対するいくつかの要望書が市民から出されていることが事務局から報告されました。
公民館からは館長と3名の職員が説明員として出席。
公民館だよりの歴史的位置づけ、今日的意義をしっかりプレゼン。合冊は難しいとのべました。
委員からの質疑についても、もっと読んでもらえるような積極的提案なとが出され、合冊の提案をする委員は一人もいませんでした。
感動したのは、「ユネスコ学習権宣言の精神をちゃんと公民館だよりにまで反映し、少ない予算でこれだけの質を守り続けているのは評価に値する。(情報誌である)市報と合冊するのは不可能」と明確に意見した一橋大学の後藤委員!
更に、最後には、「せっかくこんなに大勢の市民の皆さまがいらしたのだからご意見を伺いませんか?」と言ってくれ、委員長も同意し、3名の市民が思いを述べることができました。
その中に「ちゃんと市民の声も聞いてもらえて嬉しいです。公民館だよりがどうなるか心配できたが、誠実な審議がなされて安心しました。これからも公民館の職員さんと市民も一緒に力を合わせて公民館だよりをつくっていきたい」との意見があり、これこそ、公民館がつくってきた宝物だと思いました。
傍聴して、本当に良かった!
これを佐藤市長や永見副市長に見せたかった!
PS.勝手ながら、突然だけど、後藤委員、教育委員に推薦したい!
彼女が教育委員になったら、きっと、傍聴の市民の意見を聞こうとするでしょう。
開かれた教育委員会をつくるには適任だと思います。