3月7日
本日から10日まで予算委員会です。本日は実施計画(2016年度~2018年度までの3年間の財源も含む行政計画)について5分間、2016年度一般会計当初予算案の中の歳入について10分間質問しました。
たった5分で3ヶ年の行政計画について質問できるわけはありません。また、歳入についても同様です。
必然的に質問というより、まとめて意見になってしまいます。
☆実施計画について
昨年2015年の予算委員会に提出された実施計画では、2016年度は実施計画策定時の財源不足額は9億円だが、決算で不用額など調整できる金額が7億円あり、実質的に2億足りないので1億円は(普通預金相当する)財政調整基金から、残りの1億円は財政健全化で負担すると計画されていました。
しかし、今回出された実施計画を見ると、同じ2016年度は、実施計画策定時の財源不足額は5億円(昨年のものと比べると4億円も少ない!どうして?)で、それを財政調整基金と財政健全化でおぎなうとだけ書かれてあります。
昨年出されたものにあった決算時の調整額7億円を考慮に入れると、むしろ2億円あまるわけです。
そうではなく、今回示された財源不足額5億円は、昨年の実施計画上では決算調整後の実質的財源不足(昨年のものには2億円とあった)だとしても、国保で3億円の値上げをするので、市民は大変だけど、行政としては、市民負担増で不足額を補填しただけの様に思えます。
10億円以上の予算と決算の解離が出ている現状の中で、予算の数字を信頼する担保がなくなり、わかりにくい、不親切な実施計画になったと意見しました。
☆歳入については、市税収入は2015年度予算に比べると1億5000万円増えています。内訳は、個人市民税は所得そのものが低くなったことで、前年度に比べて7500万円減り、法人税も税制改革の影響で5400万円減りましたが、固定資産税な都市計画税で3億円ほど増え々たことでトータルで1億5千万円ほど増加しています。
また地方消費税交付金も税率アップの影響で前年度に比べて1億円増え、市民生活は厳しくなったけど、市としての歳入は、さほど厳しくなった様には思えません。
また、試算では1億円は使える臨時財政対策債は借りないということで、全体を見れば国保の大幅値上げなど、しなくてはならないほどピンチにはどうしても見えないと意見したところ、担当課長から「国立市の財政は非常に厳しく、爪に灯をともすような思いで財源を調整している」との発言がありました。
この言葉は実感だろうと思います。
高齢化の中で福祉や医療費は増え、税収は落ち、近い将来、公共施設の老朽化に伴う建てかえもしなくてはなりません。
自治体の運営は厳しくなっています。
それでも、国立市の財政力は全国的には富裕団体に属します。
企業は少なく、個人市民税が主たる税収ですから、良好な郊外型自治体と言えます。
国立の財政はこれから厳しくなってはいくが、その分、市民負担は増えている、所得は減っているにも関わらず!
だから、行政は「お金がない」とは言ってはいけない、私はそう思います。