このコンサートは、ボランティア団体「くじら雲」の活動から始まりました。当時、学校5日制が始まり、養護学校に通っている子どもたちの土曜日の地域で過ごす場づくりの1つとしてスタートし、今日まで同じ音楽家がリーダーとして続けているものです。
舞台の上にある「夢コンサート」の看板は地域の仲間で手づくりしたことを懐かしく思い出しました。当時、コンサートの名前を何にしようかと考えたときに、知的しょうがいのあるKさんが「夢がいい」と言ったことで「夢コンサート」の名前となりました。
青い青い空 見つめた
くじら雲を見つめた
ぼくに わたしに夢がある
たとえそれがどんなに遠くとも
急がず 休まず 歩いていこう
友だちと手をつないで
このくじら雲の歌もそのときに生まれました。
本物の音楽を踊りながら、歌いながら、自由にのびのびと聞いていきたいというコンセプトで始まった「音楽の広場 夢コンサート」は本当に誰もがともに楽しく生きられる地域づくりの夢の実現の場となっていると感じました。