今、9条を取り戻すために必要な学習はコレ!「戦争は〈国際治安活動〉の名で忍び寄る!〜中東・アフリカの視点から」を終えて

2月14日

くにたち北市民プラザで開いた第四回上村和子まちづくりタウンミーティング(テーマ平和)
「戦争は〈国際治安活動〉の名で忍び寄る! 〜中東・アフリカの視点から」(講師…高林敏之さん、国際関係史研究)には約30人の参加がありました。

高林さんは「私たちの子どもたちが戦争に参加する危険は現実のものになった」と話しはじめられました。

そして、海外での軍事展開を可能にする体制は外務省による国連安全保障理事会常任理事国入りを目指した1990年代から始まっていること。
2009年の海賊対処法の成立、2011年のジブチ自衛隊基地の開設と、着々とつくられてきており、今はその仕上げの段階であること。
日本による海外の軍事行動は、海上権益やウラン利権を守るために「海賊」「テロ」に対する「国際治安活動」の名のもとにおこなわれる可能性が大きいこと。

泥沼の「殺し・殺される」非正規戦に巻き込まれることが、官僚や政治家や国民は本当にわかっているのか。
現地の民主化に否定的で、抑圧的な体制と結ぶ日本の外交は、自称「イスラム国」ISだけではなく、ムスリム同胞団、パレスチナ民衆など広範な敵をつくりかねない。

いずれの問題も、単なる「イスラーム過激派のテロ」の問題ではなく、歴史的背景を背負った問題であり、先進諸国の権益が濃厚にからんだ問題であることを知らなくてはならない。

もはや「9条護憲」ではなく、「9条を取り戻そう」だ。

最貧国と言われるニジェールには、日本企業による初の自主開発ウラン鉱がある。そこで働いている人たちは、マスクもせずに、露天掘りで、放射能の被害も出ている。今、日本を苦しめている原発はアフリカ人への人権侵害の上に成り立ってきた。

さらに国内においては「朝鮮ヘイト」に続く「イスラーモフォビア(イスラム憎悪)」高揚の危機だ。
以上の様な貴重な話でした。

こういう学習こそ、今まさに必要だと思いました。