議会運営委員会、人事案権の進め方でストップ

 本日は、20日の最終本会議に向けた議会運営委員会(議運)でしたが、6名中4名の委員から議会選出の監査委員の人事提案の仕方に問題ありとの指摘がなされ、議運が中断されました。

[提案前、「与党」だけ知っていた監査委員の人事案]
 監査委員の定数は2名で、うち1名は法律によって、議会から選ぶとされています。今回、私が誰が提案されるのかがわかったのは昨日17日の午後4時ごろでした。
 私は昨日の3時ごろ、市長に「監査委員に関して、いったい市長はどんな考えを持って、誰を提案しようとしているのか、何も情報が入ってきていないので、今回、提案しないのではないかとすら思っているので、ちゃんと提案する前に先例に習って説明責任を果たしてほしい」と電話し、その直後に提案の紙が配られました。驚くと同時に、心の底からの憤りを感じました。
 議運の中で、いわゆる市長の「与党」だけは誰かわかっていたが、それ以外は全くわかっていなかったということが明らかになり、このような人事提案は認められないという議運の判断は正当であったと思います。

[神奈川県の朝鮮学校へ行く]
 議運が終わった後、川崎に行きました。6月29日に予定されている神奈川県朝鮮学校オモニ会連絡会、学習会の講師に招かれたその前段の打ち合わせのためです。
 神奈川県には5つの朝鮮学校があります。そこに子どもを通わせている保護者たちは、国や自治体からの補助が次々と廃止されていく中で、大変な苦労をしながら、我が子の教育を受ける環境を守ろうとしています。
[国連社会権規約委員会・拷問禁止委員会から朝鮮学校差別対応是正の求め]
 国連社会権規約委員会及び拷問禁止委員会では、日本政府に対して、朝鮮学校に対する差別的対応をただちに是正するように次々に求めていますが、政府は、従う義務なしという、驚くべき人権感覚なしの姿勢です。そのような状況の中で、当時者の人たちがあきらめずに、この国で頑張って子どもを育てていけるように、ともに考えていきたいと思います。