NTT跡地マンション住民説明会に参加しました

 夜、福祉会館で開かれた住友不動産・長谷工によるNTT社宅跡地に予定されているマンション建設に関する住民説明会に初めて参加しました。

 桜通りと大学通りの交差点にある多摩障害者スポーツセンターの西側にあったNTT社宅が取り壊され、その土地を住友不動産が買い、マンションを建設することになっています。
 計画の初めの段階で、市と業者は協議をし、高さを20メートル以内に抑えることだけは合意されました。
 その方針に沿って出来上がった計画は、19.9メートルの7階建ての建物が敷地いっぱいに5棟建つというもので、さらに、桜通りに面したところには車の出入口はなく、北側の道路幅わずか4メートルの一方通行に面して車の出入口を複数設けてあるものでした。

 その計画を知った西側の住民からは建物を少しでもセットバックしてほしい、マンション北東隣にある「あさがお(重度の知的しょうがいしゃの通所施設)」の保護者からは北側の車の出入口を西側か南側に移動してほしいという声が上がり、9月議会にはあさがお保護者会からの陳情が提出されました。

 陳情は自民党以外の議員が全員が賛成し、採択されました。そのことを受けて、市長が丁寧な住民説明を行う旨の要望とともに陳情文を業者に渡しましたが、桜通りに面した側に車の出入口をつくることに関しては、できない。北側は車(乗用車及びごみ収集車等)入り口とする。西側に新たに乗用車の出口をつくり、ごみ収集車や宅配便のトラックだけ北側を使うというややこしい解決策を「これが限界」と提案してきましたが、それでは、問題解決にならないということで、話し合いが続いてきました。

 業者はこれ以上待てないと、工事が着工できるよう申請手続きに入ろうとしていますが、事故や紛争をできるだけ防止するためにも、住民の説明会を継続することが必要です。行政も、住民側に沿って事業者に指導をし続けてもらいたいです。
 この何カ月かの話し合いの中で、西側を1.5メートルセットバックすることや、北側の車の出入口を減らして制限したり「あさがお」の隣にベンチを置くなど業者側の配慮も、少しずつではありますが、できてきています。経済効果と住環境の折り合いをつける努力を求めたいと思います。