「立川朝鮮学校公開」と「南北コリアと日本のともだち展」に行きました

 今日は、立川朝鮮学校の公開授業と、立川子ども未来センターで開かれている南北コリアと日本のともだち展に行きました。

 朝鮮学校の英語の授業と日本語の授業の質の高さに大変驚きました。英語の授業はほとんど英語で進められており、先生の発音はまるでネイティブのようでした。日本語の授業は山本周五郎の文章がテーマでしたが、先生の文章の読み方、読解力、説明の仕方は「私も昔、国語の教員をしていたこともあり」テレビでモデル授業を見ているかのような見事さでした。
 日本の公教育の場でこのような質の高い授業がなされているのか、確認したいと思うほどでした。ほかの授業は朝鮮語を使ってなされているので内容等はよくわかりませんでしたが、国際的に通用する子どもの教育実践が行われているのではないかと感じました。
 朝鮮学校に学ぶものは大変多いと思います。
 日本政府からの公的保障が全くないという状況の中で、先生のお給料は手取りで11万円、校長先生は日本の校長先生の3分の1以下、もちろん退職金もない状態だそうです。
 一方、保護者は日本の私立学校並みの高い授業料を負担し、OBたちが寄付という形で支え続けています。そういう事情もあって、結婚すると先生を辞めなければならない人も少なくないそうです。
 テレビや新聞では、朝鮮学校と総連の関係、総連と北朝鮮の関係を、まるで朝鮮学校そのものが問題であるかのようにおどろおどろしく言い立て、朝鮮学校つぶしを行おうとしています。本当の姿をちゃんと知り、これからもこの国で朝鮮人として安心して生きていけるよう、教育保障の声を地域社会から上げていくことが大事だと思います。

 授業参観の後、近くで開かれた南北コリア日本の子どもたちが描いた絵を集めた「南北コリアと日本のともだち展」を見に行きました。
 かわいい絵と作文を見て、どの国の子どもたちも同じように未来に希望を持って生きていることが伝わってきました。
 テーマの1つでもある「友だち名人って何? みんなで友だち名人キャラクターを作ってみよう」というワークショップのコーナーがあり、かわいい作品が並んでいました。
 相手と自分の違いをわかり、大事にしながら、誰とでも友だちになれる友だち力は子どもでより、今の安倍総理大臣にこそ持ってほしい力だと、心の底から思いました。