旧駅舎復元反対の要望書を(7月7日に)JR八王子支社と(7月8日に)市長に提出しました。


最近の市報の一面は旧国立駅舎復元と国立駅前整備計画の話しばっかりで、少々あきれています。

旧駅舎の底地をJRから買うお金や旧駅舎復元費用(市の見積もり6億円)の捻出のために、ゆるキャラを使っての話題づくりや、景品付きで寄付金を集めたり、古本回収まではじめました。

佐藤市長は今の中央線の多くの駅は部材からデザインまで同じで特徴がないので、国立の特徴を示すために「旧国立駅舎」の復元をしたいそうです。

私は「旧駅舎の復元」が国立駅の特徴になるとは思いません。

旧駅舎が現状の国立駅とつながって駅舎としての機能を果たすなら賛成ですが、切り離されて単体として復元されることには、空間、景観、安全、経費の面から反対です。

上記の意見を一貫して言い続けてきましたが、「旧駅舎は復元が前提だから」とわけのわからない理由と「大学通りから見た時に三角屋根は必要」との理由で、これまで一度たりともまともに取り上げられませんでした。

私は、保守・革新を問わず歴代の市長も市の担当職員も「これ(旧駅舎復元)しかない」という結論ありきで、見方を変えた意見を検討すらできないという「かたさ」がとてもひっかかります。

国立駅南口を利用しない人もたくさんいます。

国立駅南口を通勤や通学で利用している人の中にも旧駅舎復元より歩行空間の確保の方が大事だと思っている人もいます。

これから、復元が現実化すると反対する人は増えていくと私は思います。

いよいよ市とJRとの旧駅舎復元のための底地買い取りの協議が大詰めになってきたようなので、「旧駅舎の駅前復元に反対する要望書」を国立駅前にオープンスペースを求める市民の会でJR東日本八王子支社と市長に提出しました。

JR八王子支社では担当の部長さんと課長さんが丁寧に応対してくださいました。

「旧駅舎復元に関しては国立市から相談は受けているがまだ何も決まっていない。」とのことでした。

翌日提出した国立市では「最終決定には至っていない」ということでしたので、最終決定する前に旧駅舎が復元されるとどういう風になるのか具体的にその場での社会実験をして欲しいと車椅子の方からの要望がでました。

要望書の内容は、旧駅舎が国立駅南口に復元されると、
①空間の問題
歩行空間が狭くなり、バリアフリーの観点からも良くない。
駅前は、できるだけ広場を確保して欲しい。

②景観の問題
駅前に復元されると、せっかく今見えている眺望がなくなる。

③資金計画の問題
復元にはお金がかかる。復元したあとの活用に関して、その維持管理の手法や資金計画もたっていない。

これまで、国立市しょうがいしゃ団体等協議会で、国立駅のエレベーターの設置や車椅子トイレの設置にあたっては、JR、市役所と何年もかけて話し合い、その結果として、中央線の中で一番大きなエレベーターや車椅子トイレができました。

これは見えにくいが、とても大切な「特徴」です。

その「特徴」こそ、もっと活かされるべきと考えます。

国立駅南口も旧駅舎復元ではなくて、誰もが「ゆったり」と「安心して」使えて、「ホッと憩える」広場にして欲しいと思います。

ワイドビューから見通せる大学通りを、月に一度は車をとめて、オープンカフェにし、音楽を奏で…

そこに「人を大切にするまち」国立の文化があると私は考えます。

最後まであきらめずに言っていきたいと思っています。