「公契約条例」の学習会に参加しました

 午後、北市民プラザで開かれた市民の学習会に参加しました。テーマは「公契約条例」です。

 東京土建組合の方が講師となり、現場で働く大工さんや左官さんや内装工事の方々の賃金が国で出されている現場単価設定よりもはるかに低いことがあることがわかりました。

 その理由は、下請け、孫請けから、多いところでは6次請けなどの構造の中で、末端にいけばいくほど低い賃金がまかり通っているという深刻なお話しでした。
 しかも、それが福島の除染作業の現場で起きているという重大な問題の指摘もありました。ごみ処理や除染など、危ないことを取り扱う現場で働く人たちの身分保障がなされていない。最低賃金を明記する公契約条例は国において法律そのものがまだない中では必要不可欠であるということでした。

 公契約条例とは公共事業を発注する際の労働者の賃金等の条件について、最低賃金を明らかにすることにより、低価格競争の現状の中でそのしわ寄せが働く人たちの低賃金につながることを防ぐためにつくられる条例です。

 今、近くでは国分寺などができており、ほかにも取り組んでいる自治体がありますが、国立市ではまだ取り組まれていません。
 国立市は総合評価制度から着手するということで、単純に安ければいいということではなく、質も含めてトータルで評価する事業評価という形で、公共事業の入札にあたってもそういう評価を取り入れてはいますが、それだけでは不完全で、公契約条例が国立市でも必要だと思いました。